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Shin-ichi Morita, having a class



盛田伸一,准教授 
(Shin-ichi MORITA, Associate Professor)





方向: 生細胞系で小分子を光計測できるようにして[分析化学] ,生物学を探求する[自然科学]

本講座では,バイオ・ラマン研究(生細胞のラマン顕微鏡による研究)を中心に貢献します




An idea sketch to begin




【スペクトルデータを紐解く】現在,生細胞の局所のラマンスペクトルを計測できるようになっています(経験的には,532・785nm等の励起光で数十秒露光).タンパク質,核酸,脂質等の分子は,様々な振動数で連成振動しています.これらの振動子は光と相互作用し,ラマン散乱光として検出できる場合があります.これを応用すると生体分子の細胞内分布について「ありのまま」分析できます.しかし,類似構造を持つ分子を区別しにくいという点で,分析が曖昧・複雑となり問題でした.また,バイオ・ラマンデータは多様で大量です.そこで,私たちは複雑で膨大なデータを「解析的に紐解く」方法を作ろうとしています

【小分子ラマンタグを開発する】バイオ・ラマン研究に,アルキンタグ等「ラマンプローブ」という新しい概念・潮流がでてきました.ご存知のように,蛍光色素で標識すれば分子種を区別できますが,小分子(核酸の一部,脂質等)に対して大きな蛍光標識を導入すると,標的分子は本来の振る舞いを失い問題です.この解決のため,理研の袖岡らはアルキン(R-C≡C-R’)に基づくラマン散乱光で小分子を標識(タグ)し,生細胞研究に応用しました.私たちは,共鳴ラマン効果で信号強度を増強する等の工夫をして,現状よりずっと明るいラマンタグ,あるいは「微視環境に敏感に応答する」ラマンタグを開発します

【バイオ・ラマン顕微鏡を開発する】生細胞が増殖・アポトーシス・分化する様子をラマン顕微鏡で観察できるようにします.そのためには,顕微鏡ステージで細胞を1週間くらい飼い続け,数十個の細胞をひとつひとつ見失わないように,ラマン計測する必要があります.取得したラマンスペクトルは大量で複雑で直感的にほとんど何も分かりません.そこで計測したラマンデータをその場で細胞の相図(状態図)として視覚化できるようにします.バイオ・ラマン顕微鏡を開発すると,生細胞の内部状態を「壊さず」規定できます.ラマンで細胞の運命を予測・誘導できるようにします(再生医療への展開)

【研究会を活用する】


送る: 〒980-8578 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3 東北大学大学院理学研究科 化学専攻分析化学研究室

来る: バス・タクシーで青葉山の理学部まで 【化学棟・2階・217号室】

TEL: 022-795-6550   FAX: 022-795-6551    MAIL: shinmorita【AT】m.tohoku.ac.jp


【略歴】
1990年~2002年 高等部から博士課程修了まで,一貫して12年間
関西学院大学にお世話になりました.2002年 博士(理学)の学位取得

2002年~ 日本学術振興会特別研究員(桐蔭横浜大学工学部)
2005年~ リサーチアソシエート(University of Georgia 化学科)
2007年~ 基礎科学特別研究員など(理化学研究所)を経て

2013年12月~ 准教授・現職(東北大学大学院理学研究科)

【論文】これまで:~40報

着任後:
◾S. Morita, S. Takanezawa, M. Hiroshima, T. Mitsui, Y. Ozaki, Y. Sako
"Raman and Autofluorescence Spectrum Dynamics along the HRG-induced Differentiation Pathway of MCF-7 Cells"
Biophysical Journal, 2014, 107: 2221–2229.

◾S. Takanezawa, S. Morita, Y. Ozaki, Y. Sako
"Raman spectral dynamics of single cells in the early stages of growth factor stimulation"
Biophysical Journal, 2015, 108(9): 2148-2157.

【予算】着任時:企業複数社寄付,前職より移算

---2014年度---
◾理学研究科若手奨励
◾企業複数社寄付
◾学際科学フロンティア研究所 領域創成

---2015年度---
◾科研費 基盤B 1年目
◾学際科学フロンティア研究所 領域創成
◾企業による寄付(予定)

【受賞等】これまで:~5件

【依頼発表】これまで:~20件,着任後:12件

【他】バイオ・ラマン研究会事務局, J. of Spectroscopy エディター, 日本分析化学会東北支部役員(幹事)